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ブログ「雑記帳」

★ぶろぐ 妖怪雑記帳

天の川の河童(東京 かっぱ橋本通り)

2024年7月8日(月曜日)

縛られ河童|妖怪館撮影

Twitter(別名X)で度々紹介している、かっぱ橋本通りの縛られ河童。

町おこしの一環で誕生した河童の像の一つだが、実は縛られ地蔵には由来があったことが分かった。

猛暑照り付ける2024年の本通りの七夕祭りにて。オシャレに(?)盛られた縛られ地蔵の縄には、由来についての説明書きがぶら下がっていた(便利か)。

縛られ河童は「河童の力丸」という名で、関東大震災に遭うまでに在った「浄土宗 正法寺」に伝わっていたものらしい。

伝承はこのような内容だ。

かつて悪戯ばかりしていた天の川の神「力丸星」は、河童に化身させられ、河童がたくさん棲むこの地へ追放された。

地上へ降り立った後も力丸星は悪戯を繰り返し、住民は大変迷惑する。

そんなある晩、正法寺住職が夢枕で「力丸星を改心させて天に戻すように」お告げを受ける。
その改心のさせ方が荒行で、酔って眠らせた力丸を霊力のある荒縄で縛り、百万の人々から叩かれるというものだ。
「叩いた人々に功徳を授ければ、今まで重ねた罪を水に流し、縄を解いて天の川に帰してやる」と言われたので、河童の力丸は言われた通り頑張って修行した。

そして月日が流れ、とある七夕の夜。
門前で修行を続けていたはずの河童の力丸は荒縄だけを残し、その姿を消したという。
村人たちは、大願成就を果たして、天の川に帰ったのだろうと語り合った。

縛られ河童|妖怪館撮影

まさか縛られ河童が、もともとは天の川の神であったとは意外であった。

織姫と彦星の河童バージョン…?それよりも、子どもを攫っていたが自分の子どもを御仏に隠され、諭されたことで改心した鬼子母神(「鬼」正しい漢字ではない)に近いだろうか。
河童の力丸を縛った荒縄は、「祠に祭り、村の反映と無病息災を祈願した」と説明書きは締めくくられていた。

縛られ河童|妖怪館撮影
出会ったばかりの縛られ河童
縛られ河童|妖怪館撮影
雨対策と政党ポスターで風刺っぽくなってしまった縛られ河童

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