2022年8月14日(日曜日)
「河原ノ者シリーズ」と名付け、いくつか版画の元絵をこしらえ中です。
方相氏
山猫回し
すたすた坊主
方相氏は、あの「ついなちゃん」の方相氏です。ついなちゃんのようなカワヨイ女の子ではありません。すみません(?)。
もう一つ節季候(セキゾロ)がまだ考え中ですが、これをうまいこと銅版画に出来たらなーと思います。
江戸の郷土研究の本や講座で、歳末などに街に現れた芸能民がちょくちょく出てきます。
曲芸や歌・今でいうお笑い芸で江戸の街を賑わせていたようですが、その多くが、革のなめしなどを行っていた下級の地位とされていた人々と言われています。
彼らは神と人の境に立つ者として宗教的な役割も担っていて、それぞれの独自のスタイルは、古代の狩猟時代からあった原始宗教の名残りが垣間見れます(持論)。
妖怪道中記(妖怪館の妖怪レポ)で「隅田川にいた河童は、実はその人々だった」説を書きましたが、
「このような魅力的な人々を、題材にしない手はない!」そう思いました。
ちなみに「河原ノ者」というのは、革のなめしなどで生計を立てていて、水を使うために河の近くに住んでいたところから付けれらた、古くからの呼ばれ方です。
生と死・人と自然・人と神の境界に在るものとして、畏怖や畏敬の存在であったのだと思います。
それとは別に、
「人々が正しく在るために排斥したもの
『キレイ』のために棄てたもの」
これをテーマとして体現するために、世界観みたいなのを構築したいなーと、色々脳内で練り始めています。
河原ノ者シリーズは、そのプロトタイプを少し意識してます。
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