定期チャット会でどんな話をしているか…
気になる(?)内容を月ごとに閲覧出来ます
開催日 | 2020年04月24日(金) |
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お題 | 幽霊や生霊 |
参加人数 | 4名 |
参加メンバー (敬称略) | 雪風、 MERON、 けいちゃん、 しろた |
参加頂いた皆様 有難う御座いました
「妖怪と幽霊は別物」
果たして本当にそうなのか?!ここで何度か議論がありました。
妖怪館では「幽霊は妖怪の一部」という方針ですが、参加者の主張は様々です。
そこで「幽霊」に焦点を当てて改めて意見交換してみようってことで、お題にしました。
議論の決着をつけるつもりはありません。思想の違い・思考の違いを楽しむことが目的です。
しろたが誰も聞いていないのに、ブツブツと河童の一人語りしているところへ、一人入室。
とある写真を見せてくれました。大阪城内にあって、時々お濠に淀君の亡霊が出るという神社です。淀君は秀吉の愛妾です。
噂だけで実際には見ていないようで、残念ですね。
話によると、美人で、豊臣家を滅亡においやった原因は淀君のわがままとも言われているようです。
秀吉自身は幽霊にはならず、戦国時代の武将が怨霊になるケースは聞かないという話になりました。
これに関しては、「(戦等で命を落とす)それなりに覚悟していたのでしょう」というコメントがありました。
平安を中心に戦国の前の時代は、逆賊や失脚した武将や文官が怨霊になるケースが多いですね。しかしながら、戦国時代を挟んだの江戸時代では庶民の間で幽霊話が中心になっていきます。
参加者からは、「江戸期に幽霊話が整ってきたのか」という意見が出てました。
幽霊と妖怪の関係について思うことがあったのでお話しました。
江戸の民間に広まった随筆や黄表紙を見た感じでは、身近でちょっとリアリティがあるのが「幽霊」、伝承が元になっている妖怪(化け物)が「妖怪」。二種類別の系統としてある印象でした。
もしかして柳田説の「幽霊と妖怪は別もの」は、この辺から来たのかな?と。参加者からも同意見がありました。
それから、「幽霊は、驚かせる、また怖いのだと祟るということですが、妖怪は実力行使するのがいますね」という意見もありました。
「妖怪=自然現象の体現者」ということでしょうかね。
妖怪と幽霊の関係は奥が深い、という声もありました。
また、小泉八雲のろくろ首だとちょっと妖怪と幽霊がはっきりしないらしいです(妖怪と分ける派の参加者より)。
話によると、人間の姫が殺されてろくろ首に化けたということで。妖怪と幽霊を分けるとしたら、複合型になりますね。
水難事故で死んだ人が幽霊になって、通過する船に水をかけて沈没させようとする、舟幽霊も幽霊だねって話も出ました。
不慮の事故で亡くなった人の霊が生者を道連れにする怪異。
これは、地縛霊の引きずりこみにも見られ、現代の幽霊話にも通じます。
幽霊とは少し離れ、スプリチュアル系のサイトでは高級霊・低級霊など霊がランク付けされている件について話しました。
霊の側にしてみたら、人の都合で勝手にランク付けされるのは感じ悪そうです。
また救いが必要な低級霊は、同じような人ではなく、包み込んで救ってくれるような人と出会って欲しい(逆もしかり)、という意見がありました。
そこで「霊とのマッチングアプリがあれば…」という斬新な意見が出ました。これはいいですね!
ちなみにその場には、スピリチュアルに傾倒している者は一人もいません(笑。妖怪好きが好き勝手言って失礼しました。
「付喪神はどうなんだろう?」という疑問もありましたが、その界隈で付喪神の言及や認識はあるのでしょうかね?ちょっと分からないです。
他には、後に御霊と祀られた菅原道真・早良親王・崇徳上皇が化けて出た話もありました。
三柱は平将門公と同様、国家規模の祟りをもたらす、ただの霊ではなく怨霊だってことでした。
怨霊になった後神さまとして祀られたことに関して、
「特に高貴な人は神社を作って祀れば逆にご利益あるということになっています」「祀られてるうちに自分が本当に神様だと思っちゃう」などコメントがありました。
祀られた経緯は、これ以上祟られないようにというのと政治的な経緯があってのことだと思いますが、参拝する人・信仰する人がいるならばそれで神様ですね。
河野太郎氏の「野」を取ると、河太郎になる事に気が付きました。
雪風さんが、しきりにアニメのデビルマンレディーの話をしたがっていました。
鬼太郎、猫娘の同人界隈の話もたくさんありました。
最後にゾロアスター教や世界の宗教と日本の宗教との共通点について触れ、お題以外にも色々とありました。
怨霊はケガレ・ハライの風習が盛んだった時代からあり、幽霊・生霊は少なくとも江戸の文献でたくさん見られ、歴史を感じます。
幽霊についても色々ありましたが、他の話題も豊富でした。
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