魑魅のささやき 2020年08月のチャット会報告

集まった参加メンバから集めた、近況(2020年6月)のアマビエの目撃情報です。

• 北海道では見かけていない。
• 東京では新橋駅で駅員が描いたアマビエがずらりと貼られていて、鬼太郎に出てきたアマビエがモデルのようだった。
• 東京都内の総合病院近くにあるたい焼き屋で、手描きのアマビエのイラストが貼られていた。
• 東京上野の商店街と上野観光連盟の共同で、疫病退散の願掛けとして「サクラアマビエ」が作られた。
• 区役所にアマビエが描かれていたポスターが貼ってあった。
• 東北のお店に南部鉄器のアマビエが売られていた。

最初はSNS内で盛り上がっているだけでしたが、それにとどまらず、商店街や公官庁の啓発ポスターでも多く見るようになりました。

商業目的や公的な啓発に使われてはいますが、ここまで浸透してる背景には、霊和の今に生きる人たちがどこか妖怪の類を信じてる、もしくは信じてみたいという気持ちがあるのではないでしょうか。

これに対し、

「大阪万博のロゴが妖怪みがあると話題になってましたし、妖怪を求める時代になってきたのかもしれませんね」

というコメントがありました。妖怪を求める時代！
万博イメージキャラクターのミャクミャクちゃんはシュールな可愛さがたまらず愛おしい存在ですが(個人差あり)、科学が発達した人間社会でも、人智を超越した異形のものへの憧れや畏怖が根付いていることが分かります。
(ここでクトゥルフ神話もはさんだけど割愛)

一方、コロナが出てきた影響で、人知を超えたものの存在感が増している…という意見もありました。
それを聞いて、いつぞやのチャット会で「安全な社会では妖怪伝承は生まれにくい」という話があったのを思い出しました。

先行き不安で何かにすがりたい気持ちはあるかもしれないってことで、目に見えた効果がなくても行動することで安心出来るマスクや手洗い/うがいにもちょっと通じますね。こんなこと言ったら自粛警察の人に怒られるかも知れませんが。

この月は、お題以外の話題も多めでした。

ゲームに登場する可愛いヌエやモスマン。
鍾馗や日本の怨霊について。
それから、昭和初期の怪奇アニメの話でも盛り上がっていました。
「猫娘が右利きか左利きか」という内容も…。この辺はもうニッチ過ぎてついていけません(笑)！！