魑魅のささやき 2020年09月のチャット会報告

そしてなんとなんと！
この月は、妖怪館の初期に遊びに来ていた塗り仏ひがしさんが来てくれました！
何年も経って来てくれたのも驚きだったのですが、それ以前に妖怪館の事を覚えていてくれてたとは…(笑！！喜ばしいことです。

最初に現れた参加者が、突如さっそく眼鏡おっさんの幽霊のイラスト(自作)をアップしました。
てっきりお題か何かと関係があると思い、どんな意味があるのかと尋ねたところ、特に意味は無かったようです。(ないんかーい！)

ログを確認して気が付きましたが、ネタだったことに気づかずに「これにはどんな意味が？！」としつこく聞いてしまいました。なんだか申し訳なかったです。

妖怪と幽霊は違うか、についての意見も頂きました。
「あれもなかなか区分けがむずかしいのであります。付喪神とか、霊魂が鍋や釜に宿ったものともいわれるからなおさら。」
どちらかというと別もののスタンスな方ですが、やはり厳密に区別しようとすると難しいようです。

また生物が死んで魂だけになったのが霊魂。つまり古代中国の「鬼」にあたるのが幽霊…と明確な定義が出来ますが、妖怪となると一筋縄ではいない様でした。

一方、創作の世界では、妖怪と幽霊が一緒に同じ土俵に出ているという話もありました。

幽霊の絵を上げてくれた参加者は過去に、「妖怪アパートに出て来てどうするんだ？」と、上を飛ぶ幽霊をバカにする少女妖怪の図を描いたことがあるそうです。

館主はアニメ「ゆらぎ荘の幽奈さん」を見たことがありまして、タイトルの幽奈さんは幽霊ですが、酒呑童子や座敷童子などの妖怪が登場し一緒にわちゃわちゃしている様子でした。
現代の創作のみならず、江戸時代の十返舎一九黄表紙では、妖怪が何やらわちゃわちゃしてる中に幽霊らしきものが「その一員」となっていました。

こういった創作モノを見ると、妖怪も幽霊も同類となっているケースが割とあるようで。
(柳田国男の民俗学では、創作と民俗を切り離そうとしていたのかも知れません)

前日に映画「呪怨」を見たのですが、呪怨の彼女が幽霊か？妖怪か？となるとちょっと判別難しいって話になりました。
呪怨の彼女は、まさに幽霊の妖怪という印象でした。

鬼太郎の妖花について、ピクシブ百科に詳しくありました。気になる方はリンク先からどうぞ。
鬼太郎「妖花」|ピクシブ百科事典

お題の「幽霊と妖怪は別もの？？」について他にも意見がありました。

「私は妖怪＞幽霊のイメージです。
幽霊は人間が死んだもの、妖怪は人間も動物もモノも死者も生者も全部ひっくるめて何でもありかなーと。」

自分と同じ包括派の意見が出てちょっと嬉しかったりです。
また、神様≒妖怪とも語っていました。

一方で、このような発言がありました。

「美少女系妖怪が、鍋に手足が生えた付喪神を手にして
『ええ？？いくらなんでも、これと同じとは？？？』というのを見たことがあります。」

イケメンや美少女の妖怪に慣れ親しんでいると、時として妖怪という大きな括りは、強い刺激となるようです。
そうして少年少女は、大人への階段を登る事でしょう。