定期チャット会でどんな話をしているか…
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開催日 | 2015年12月25日(金) |
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お題 | 水木サンを語ろう |
参加人数 | 8名 |
参加メンバー (敬称略) | ブラックエクスプレス、 雪風、 蝦蟇仙人、 兵主部、 ひだまりこたつ、 ?、 三毛猫、 しろた |
参加頂いた皆様 有難う御座いました
10月のチャット会から3日後。去る11月30日に水木しげる先生が亡くなりました。
きっと語りたい人も多いだろうって事と、しろたもやはり妖怪愛好家として少なからず思い入れがあるので、12月は水木サンを語る会にしようと思いました。
茶会常連さんきっての水木クラスタでもあるハテナさんも駆けつけ、水木先生の作品についてや思いをそれぞれ語りました。
最初、ぶっさんとしろたでセーラームーンごっこをして遊んでいましたが(ヴィーナス枠に入れました!)、続々と参加者が集まると水木先生が出合った妖怪の話になりました。
それから自身の妖怪体験談の話になり、自ら怪異体験をしたり・小さい頃はお祭りの神社でタヌキに化かされた話を町内のじいさまに聞かされたりする「妖怪を身近に感じる派」と不思議体験皆無の「全く身近に感じない派」と二手に分かれました。
理不尽極まりないです。
Wikipediaより拝借
妖怪・不思議な出来事はただの妄想で非科学的なものと切り捨てる傾向のある現代では、「妖怪を見た」・「不思議な体験をした」と証言する人は極めて貴重な存在だと思います(身近に感じない派ですが)。
そういう意味で、自ら培った体験に基づき漫画という形で具現化させて世に広めた水木先生の功績は、何ものにも変えがたいものがあります。
「見える・見えない」の話になったので、家にある「怪」にあった「自然界のいたる所に霊的なものは存在する」と書かれていたパプア・ニューギニアのフィールドワークを話題にしてみました。アニミズム的な精霊信仰にも言えることかなって思ったので。
また、、参加者の一人の友人が「雨の帰り道にハイヒールの音だけ聞こえた」というべとべとさんの話があり、ベトベトさんの姿かたちの話になりました。
そこから妖怪のキャラクター化の話になって、妖怪名彙の妖怪の図像化したことの功績などをハテナさんが中心となって語りました。嬉々として語る様子を見て(直接見てないけどw)、お題にして良かったなと思いました。
妖怪名彙・・・柳田国男が全国から採集した民間伝承集。80種の妖怪及び怪現象が記録されている
それからがしゃどくろ。ベアードにモデルの妖怪はいるのか?の議論にもなりました。描かれている妖怪が「創作なのか元となる伝承があるのか」に関しては、今後の研究の発展に期待したいと話していました。
水木作品とは直接離れますが、ラストの兵主部さんとしろたによるオンリータイム?(定番になりました)では、伝承とかけ離れて妖怪がキャラクターとして一人歩きするのは、経済という社会的背景が関わるからじゃないかって話をしました。百鬼夜行絵巻にある様な生き生きとした表情の付喪神や鬼や黄表紙が登場したのは室町-江戸時代なので、民衆の間に経済が発生したタイミングと一致していると思います。
しかもしかも!!リアルな妖怪士の香川雅信氏も、キャラクター化された妖怪と経済の関係を言及しているらしいですよ。スゴイでふ!江戸の妖怪革命 (角川ソフィア文庫)。
それからハテナさんが水木先生が亡くなった週に調布に行かれたらしく、その時の様子も話してくれました。鬼太郎の像にファンからのたくさんの献花があったそうです。
TV番組「探偵ナイトスクープ」で放映された鬼太郎少年の話もしました。後で知ったのですが、チャット会当日はちょうど放送日だったみたいです。
目目連に出会った人が持ち帰って医者に売り払う話で盛り上がりました。
それから妖怪ストリートの話になり鵺や付喪神を中心にした京の妖怪。学問としての妖怪学の今後についてや日本と中国の妖怪の関係も話しました。
「水木サン」については、水木先生によるキャラクターとしての妖怪が中心となりました。
妖怪を視覚化(キャラクター化)して現代の多くの人たちの精神世界に浸透させたその功績は、偉業であったと痛感します。
しんみりモードになりがちでしたが、お題に出来て良かったです。
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