定期チャット会でどんな話をしているか…
気になる(?)内容を月ごとに閲覧出来ます
開催日 | 2016年5月27日(金) |
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お題 | 水・水辺の妖怪 |
参加人数 | 6名 |
参加メンバー (敬称略) | ババンバ、 ブラックエクスプレス、 koji、 兵主部、 三毛猫、 しろた |
参加頂いた皆様 有難う御座いました
今回のチャット会はなんとなんと!ババンバさんに続きkojiさんがご新規さんで来てくれましたワーイ!
kojiさんもガチな妖怪好きさんのようで、ブログでも妖怪に関するエッセイを書いています。常連さんになってくれたら嬉しいですねーフフリ。
「水の妖怪と言えば?」ってことで皆さん色々と挙げてくれました。
龍、ウブメ、牛鬼、海座頭、舟幽霊、魍魎、あやかし。
それから、井戸と関連したお菊。厠を司るガンバリ入道。田んぼに現れる泥田坊もありました。
かっぱ寺 きゅうりのお供え
その中でも、水の怪で一番多く語られていると言える河童について色々ありました。
河童の頭のお皿は1,111円でという噂があるようです。
0と1のデジタルの羅列は陰陽五行の陰と陽と同質のものだと思われます。
ひょっとしたら、宮大工が使役しを使用済みになった人形の形代を川に流した由来のある河童の言い伝えがあるから、式神を使役した陰陽師と何か関係が!!!!(すみません勝手な妄想です。一人で興奮して反省)
他にも河童のお皿じゃ陶磁器製なのか?とか滋賀県の長浜市のある古道具屋で河童の皿が売られてたという話もありました。
それから、現代の二次創作では東方Projectの河童がありました。
詳しい参加メンバーの話によると、芥川龍之介の河童が元ネタになっているようです。さらにメカニックに描かれているらしいです。
東方Projectは、実際の伝承などを元に世界観やキャラクターが設定されているらしいので、何かの伝承が元になっているのかも知れませんね。「神社造営に駆り出されたとかいう話も多いですから河童=技術はあながちありえなくもない」という意見もありました。
現代二次創作でたまに見かける河童のエンジニア的な特徴は、宮大工の使役したと言われる河童たちから来ているのか…気になるところです。
そういえば芥川龍之介の「河童」は、河童の世界は人間社会と全てが逆という設定だったのをチャット会の後で思い出しました。なので、今ここに書きます。
あと河童に関しては、河童はなぜきゅうりが好きなのか?、初期の河童は赤茶であったとかの色の特徴、河童の語源となった説のある河伯についてもありました。
さらに河伯で、日本書紀には牛の首を切って河伯に祀る雨乞の儀式があったと兵主部さんが話してくれました。
牛の首といえば、新編武蔵風土寄稿で素戔嗚尊は「われ首に牛頭を戴き」と神託をしていますね。その素戔嗚尊は漢神の牛頭天王と習合されているから(漢神祭祀と呼ばれていたらしいです)、道中記にUPした牛鬼や素戔嗚尊とも縁が深そうです(`・ω・´)。
河童だけじゃなのですが、日本の水の怪は穢れを水に流して清めるという追儺的な(?)要素を持ったものが多い気がしますが、どうでしょうか?
ババンバさんから憑き物筋が始まり、こちらもだいぶ盛り上がりました。
閉鎖された共同体の環境で生まれる憑き物筋は、差別的問題が含んでいますが参加者の皆さんの関心は高いようでした。
それから、兵主部さんが妖怪と神との関連性についての懐疑を話してくれました。
「神の零落したものが妖怪」という柳田氏の定説から来る妖怪と神を関連付けは本当に妥協なのか?という内容でしたが、妖怪が神に変ずることもあり表裏一体であるという認識とも違う内容だったので、独自性のある見解にkojiさんと一緒に興味津々に聞きました(;*´Д`)。
私自身は、個々の妖怪の伝承を見聞きすればするほど神と妖怪の違いは、見る人・とりまく社会の主観によって変化するだけで同じ存在と思えてくるのですが、同じ妖怪をテーマにしても異なる見解がたくさんあるのが楽しくて仕方がありません。
「昔、演奏会で弾いたことがあるんです。めっちゃ不気味っす(爆)」と猫さんが紹介してくれたノルドグレン
以降も濃厚な妖怪話が続いたのですが、以降の月の報告がたまっている上体なのでダイジェストで紹介です。
仏教が妖怪に与えた影響について、懐ゲーについて少し、妖怪萌え本買うのが大変、それから飛頭蛮と実際に存在したくびかり族との関連性を話しました。
お題の水の妖怪は、中でも広い範囲の数多い伝承・多様なバリエーションを持つ河童に関するネタが尽きない感じでした。
他にも濃い内容の妖怪談義で、それぞれが独自の妖怪への思いを語っていました。
互いの意見を否定しあうだけではなく、異なる見解でもお互いを尊重し自由に発言出来る茶会を目指して行きたいと思いました。