定期チャット会でどんな話をしているか…
気になる(?)内容を月ごとに閲覧出来ます
開催日 | 2015年8月28日(金) |
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お題 | 子どもの世界の妖怪 |
参加人数 | 7名 |
参加メンバー (敬称略) | 雪風、 ブラックエクスプレス、 冬目、 囲炉裏、 蝦蟇善人(蝦蟇仙人)、 ?、 しろた |
参加頂いた皆様 有難う御座いました
お初で来てくれた冬目さんを交え、8月の定期チャット会は濃厚な妖怪トークで盛り上がりました。
お気に召したら、またお気軽にご参加下さいませ★
さらに。常連である蝦蟇仙人が、忙しい中「蝦蟇善人」として光臨されました。
(「善人」は入力ミスだったみたいですが、ツボたっだのでそのまま掲載しました。すみません。
出来れば蝦蟇悪人も見たいです。すみません。)
メンバーが集まる時間がちょうどジブリの妖怪作品「平成たぬき合戦ぽんぽこ」の放映時間と重なっているため、ほぼ「ぽんぽこ鑑賞会」になってしまいました。(しろたはTVから離れていて音声のみですが><、、)
ぽんぽこ、ジブリ作品は妖怪好きの皆さんからの支持がアツい様です。
妖怪大作戦なるシーンが見所で妖怪萌え人種はかなり興奮する内容みたいなので、そのうちTUTAYAでレンタルしたいと思います。
また、舞台は狸の怪が有名な四国ではなく東京の多摩という都心に近い場所ってことなので、地域的な特徴がどう絡んでいるのかも興味深いですね!
同じジブリ作品で、トトロが妖怪なのか精霊なのか?っていう話もありました。
しろたは精霊と妖精を見間違え、
「トトロ、、、トロールなら妖精かな?」
と、全く見当違いな事を言って反省(汗。
(北欧に伝わる妖精トロール[トロル、troll]がトトロの由来って説があったから)
それと、「むぇぇぇいちゃぁぁぁん!」の名言を持つトトロのおばあちゃんは、人間なのか妖怪なのかって話もありました。
ついでに言うと、ジブリ作品の描く猫様は秀逸です。
ピーターパンなどの文学作品や様々な絵画作品の影響があるのか、妖怪と違って妖精は綺麗な容姿のイメージを持たれる事が多いみたいです。
(私の勘違いで妖精の話に、、、)
実際にはトロールやファンタジーでは御馴染みのドワーフ。スプリガンなど醜い妖精がいて美しい容姿の妖怪もいるのですが、これは妖怪にとっては理不尽かも知れません。
それから、水木氏の作品の悪魔くんの鳥乙女・12使徒の話題がありました。
鳥乙女は悪魔の位置づけのようですが、こちらは絶対悪の象徴としての「Satan」ではなく古代宗教からある超自然的な霊的存在に由来を持つ「Demon」の要素が強いと思われます。
補足:DemonとSatanの違い
また、同じ12使徒のヨナルデパズトーリとこうもり猫が鬼太郎に出来てたそうです。
映画ぽんぽこですっかり忘れてしまいそうになりましたが、ここで皆さんに聞きたかった子どもの頃の妖怪体験を伺いました。
ハテナさんからはいくつか幼少の妖怪体験を伺っていましたが、意外にもその体験が興味を持ったきっかけでは無いようです。
他の参加者の皆さんも子どもの頃に見えたって事は無く、好きになった・興味を持ったきっかけは「鬼太郎を見て」などキャラクター化された妖怪のようです。
また、囲炉裏さんが
「ポケモンも妖怪も同じ理由で好きになった」
と話してくれたのがとても印象に残りました。
その中で、水木氏の作品の妖怪の「怖い」部分よりも「面白かったり」「不思議だったり」する要素に惹かれるという意見がありました。
更に、それぞれ特長持った妖怪が数多く存在するという多様性も魅力の様です。さながら、森羅万象に数多くの神々が存在するという八百万の神々だ、、、というのは考え過ぎかも知れませんが。
目に見えない不思議な存在としてではなく、キャラクタとしての妖怪が関心を持ったきっかけという、、、
民俗学では知りえない(?)現代の妖怪の姿ですね。
更に、水木しげる氏自身は自らの妖怪体験が元としているらしいので、ルーツを辿れば目に見えない不思議な体験にも通じてる、とも言えるかなと思います。
予断ですが、
妖怪を見る事がないしろたにとっては、不思議体験が聞けなかったのが残念なのと同時に安心を覚えました。
だって羨ましいじゃないですか。嫉妬するじゃないですか。
宗教や哲学の話になり、妖怪学はいろんな学問に通じてるんだねって話になりました。
それから、先の江戸の躍動感に満ちたコミカルな妖怪比べ、京が中心の時代の妖怪はおどろおどろしい妖怪が中心です。
その中でも四天王に退治された酒呑童子や土蜘蛛など、ルーツを辿れば朝廷にとって「まつろわぬ民」であるケースが多く、歴史や政治的背景が関わってくるよねって話になりました。
また、室町・江戸時代で描かれている妖怪が現代と通じるキャラクタ性があるのも、庶民の文化が花開いたのと経済の活性化の影響で妖怪も商業化されていった背景があるように見受けられます。
更に、雪風さんが「”現政権”、”お殿様”に不満があっても露骨にはできない場合は、時代を少し前へ持って行って人ではないものを悪役にしたりすることがあると思います。」と話してくれました。
以前、江戸の美術展に行ったとき(恐らく風刺として)、四天王の鬼退治の絵を自分たちを鬼・妖怪に例えている。。。という説明書きを見ました。江戸の人たちは、割と反逆のヒーローに憧れたり感情移入する傾向があるのではないでしょうか?
反対に、京都より西の人たちに聞いてみたところ、反逆のヒーローをあまり好まない傾向があったらしいです。
時代だけでなく、その土地に住む人たちの「人柄」が見えてきて楽しいですねぇ。
その後は、商業と結びついたコミカルな妖怪に貢献したと思われる黄表紙。
しろたが歴博で見たはずの百器夜行絵巻の涎掛け(よだれかけ)の話をして終わりました。
ぽんぽこ鑑賞会になりつつありました。
自身の不思議体験からではなく、意外にも「鬼太郎などのキャラクターとして妖怪に興味を持った」と皆さん話してくれました。
これもまた新たな発見でした。