定期チャット会でどんな話をしているか…
気になる(?)内容を月ごとに閲覧出来ます
開催日 | 2018年5月25日(金) |
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お題 | 妖怪絵巻・妖怪アート |
参加人数 | 4名 |
参加メンバー (敬称略) | ババンバ、 烏山奏春、 ひだまりこたつ、 しろた |
参加頂いた皆様 有難う御座いました
夜のいつも集まる時間の前に、ババンバさんが挨拶だけちょこっと来てくれてました。
なので、実際に会話をしたのは烏山さん・ひだまりこたつさん・しろたの三人のみ。いつもより時間を凝縮して、妖怪絵巻や妖怪アートを語りました★
しろたが一人「ベーコン」を連呼しているとこへ、烏山さんが入室。
今回のお題のきっかけになった、東京国立博物館(通称トーハク)で見つけた土蜘蛛草紙の絵巻の話をしました。
源頼光と渡辺綱が神楽岡という廃屋に入ってたくさんの化け物がいて、一番奥に蜘蛛の化け物を退治して朝廷から褒美を貰う
という内容でした。
また、源氏物語・剣巻の話も出ました。
剣巻の土蜘蛛譚は頼光のもとに土蜘蛛が現れ、膝丸で斬りかかり、頼光四天王が血痕を追って退治する
公開されていた絵巻は全体の一部だったので、大筋のストーリーは同じものだと思います。
絵巻の紹介では刀について触れていませんでしたが、蜘蛛の切った刀は後に「蜘蛛切」の名が与えられたことからすると剣巻にとって重要な意味がありそうです。
蜘蛛は頼光に病をもたらした病の象徴で、後に謡曲「土蜘蛛」で日本書紀に登場する土蜘蛛と結び付けられたそうです(元から同一とする見解もあります)。
個人的にはこの蜘蛛の正体は、御霊信仰に見られる失脚し国を追われた人や国賊とされた人々の怨念なのではないかと思ってます。
そうなると、まつろわぬ民とも言われる日本書紀の土蜘蛛と結びつくのも頷けるかな?と思いますが、どうでしょうか皆さん?(ちょっと余談でしたね(笑)
次に東海坊散人「妖怪尽くし絵巻」が話題となりました。
チクリが割と注目されがちですが、当方はマダウを推してます(どうでも)。
「妖怪尽くし絵巻」は絵巻にしては昭和時代というごく最近にも関わず、誰を対象になんのために作られたか分からず、作者についても何者なのか分からず、謎が多いよねって話をしました。妖怪絵巻としてはそれも魅力的のひとつと言えますか。
百鬼夜行絵巻についても一つ。
烏さんの話によると、「琴の化け物を引っ張る琵琶の化け物」を複数の百鬼夜行絵巻で見かけますが、琵琶が四足歩行のように描かれている珍しいパターンを見たそうです。
国際日本文化研究センター「怪異・妖怪画像データベース」では、犬の散歩のように(?)二足の琵琶が可愛らしい琴を引っ張っています。こちらががよく見かけるパターンですね。
怪異・妖怪画像データベース「鰐口;ワニグチ,沓;クツ,琴;コト,琵琶;ビワ」
(残念ながら、四足歩行バージョンは見つからず!!!でした)
途中ひだまりさんも加わり、「妖怪尽くし絵巻」と同時話題となった湯本氏による「古今妖怪纍纍(るいるい)」の人面でも盛り上がりました。
人面だけの人面写真集が出るとか、地元の三次の若い女性の間で人気(らしい)とか、コアな人気が伺えますね。
ここでも「シャンプーハットとかちちとかいいよね。」「きもかわいい。」など、称賛の声が上がりました。
色々とありますが、どう見ても昭和に発売されたシャンプーハットな何かを被っているのが個人的に一番ツボです(笑。
最後には、ちょうど妖怪ミイラ展の開催時期だった関係でミイラの話もちょこっとしました。
烏さんが青水虎や件を撮影した写真を見せてくれました。美味しそうですq。
ミイラは見世物小屋のネタとして、人魚のミイラは海外でも需要があったとか、でした。
他にも寺社に所蔵されるケースもあったりで、寺社縁起の証拠にしてるよねーという話もありました。
より本物に、リアルさを追求して創られるミイラは妖怪アートと言えますね。
短い時間で少人数でありましたが、妖怪絵巻・妖怪アートの話は充実してました。
妖怪・鬼が現実であった時代の絵巻物はワクワクするし、江戸や近年の作品もミステリアスだったり面白おかしかったり、それぞれ楽しめました。
「アート」という視点は、今後の妖怪文化の発展の上でも重要なテーマになりそうですね!
登録すれば2日前ぐらいに届きます