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妖怪しゃべり場! チャットの間 魑魅のささやき
魑魅のささやき 2017年12月のチャット会報告

定期チャット会でどんな話をしているか…

気になる(?)内容を月ごとに閲覧出来ます


チャット会報告 チャットの間 魑魅のささやき報告内容チャット会報告 チャットの間 魑魅のささやき

開催日2017年12月29日(金)
お題今年一番 心揺さぶられた妖怪
参加人数5名
参加メンバー
(敬称略)
雪風、 ババンバ、 烏山奏春@兵主部、 わ~い、お茶、 しろた

参加頂いた皆様 有難う御座いました

せっかくの年末なので一年を振り返ってみようってことでで「今年一番 心揺さぶられた妖怪」をお題にしてみました。
この月は、わ~いお茶さんが来てくれました!魑魅茶ではなかなか出会えないレアな常連さんです。出会えて嬉しいですね。

妖怪館定期チャット12月イメージ
2017年はとり年!

今年一番 心揺さぶられた妖怪

烏山さんからは付喪神。それと吸血鬼が出ました。
付喪神も吸血鬼も付喪神についてはご自身が研究していて、付喪神はここのチャット会でも皆さん関心が高く幾度と話題となりました。
吸血鬼はVampireを訳した日本語「吸血鬼」の初めての記述を見つけたと成果を語ってくれました。
1873年→明治6年の柴田昌吉・子安峻の『英和字彙』が初出と推測しているそうです(2017年12月の情報)。
鎖国が終わり日本が開かれた明治維新からわずか6年後ですね。政府により迷信や俗信が排斥されていく一方で、海外の怪奇的な伝説への関心も文化として高かったという事でしょうか。興味深いですね!
また、一番印象に残っているのは東海坊散人著の妖怪絵巻に掲載された「チクリ」とも話してくれました。
チクリや掲載されている他の妖怪の写真をその時に見せてもらいました。

チクリは頭だけが人間の女性のサソリの姿で、他にも下半身は人(男性っぽい?)で上半身が巨大なしゃれこうべになっているマダウなど、見ると不安になる感じのものたちが描かれていました。他の文献や現代の作品で類似したものは見たことがなく、多くの妖怪愛好家が衝撃を受けたのではないでしょうか?
また、人面もここで初めて教えてもらいました。
ババンバさん、烏山さんはそれぞれ参加する妖怪イベントの話をしていました。精力的に活動していて…羨ましいです!!

妖怪館定期チャット12月イメージ
資料から模写したマダウ

またお題とだいぶ外れますが、妖怪と聞くと江戸時代まで。明治から近代化が進んだのでもう妖怪がこの世を跋扈する事ももうなくなったしまったのでは?というコメントをお茶さんから頂きました。
先に書いた明治維新やそれに伴う近代化での影響で、「妖怪は実在しないもの」という認識が浸透して行った。いると信じる存在から架空の存在に移っていった。妖怪とっての革命なんじゃないかと思っています。
烏山さんからは「妖怪は1975年ごろ、高度経済成長あたりが終焉だと思ってます」という意見を頂きましたが、追い炊き機能の無いお風呂が沸いてしまって理由まで聞き出せませんでした><、、!文明の発達で未知なるものに光が差し、不思議と思う事象がなくなって来たからなのかと想像しますが…やはりご本人から理由を直接聞きたかったですねぇ。

後は、日本…倭が誕生する前からいた土着民と土着の神々の話もありました。
同和、被差別部落で信仰され尚且つ彼らの祖先がその土着の神々ではなかったとも。それについては、つい昨日(現在2019年4月)図書館に返却した本(歴史の中の聖地・悪所・被差別民―謎と真相)に、「被差別部落の人びとから信仰されていた白山神社は倭より古い土着の神の信仰だったのではないか?」という内容を見つけました。なかなかタイムリーに見つけてしましたが(笑、そういう研究も実際にあるようです。
妖怪は神道に由来するのか、仏教に由来するのか、そういった議論にもなりました。そこから神話の話になり、魑魅茶ならではのお話が出来たのではないでしょうか?

他には妖怪イベントなど

他には、妖怪卸河岸10でババンバさんが講演を行ったクリプトツーリズムについての話などがありました。

今月のまとめ


年の終わりってことで1年を振り返るテーマにしましたが、積極的に妖怪活動される参加者のお話が聞けました。しろたもこの年はイベント出展などを行い新しい発見や出会いがありました。
歴史の上での他に妖怪の衰退についてや、宗教・神話との関連性なども話が出来てなかなか刺激的な内容でしたね!


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