定期チャット会でどんな話をしているか…
気になる(?)内容を月ごとに閲覧出来ます
開催日 | 2016年7月29日(金) |
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お題 | もしも自分が付喪神だったら? |
参加人数 | 8名 |
参加メンバー (敬称略) | 雪風、 ブラックエクスプレス、 koji、 兵主部、 蝦蟇仙人、 三毛猫、 ババンバ、 しろた |
参加頂いた皆様 有難う御座いました
付喪神の代名詞(?)のブッさん(ブラックエクスプレス氏)からの久々にリクエストのお題です。
どんな珍回答が飛び出すのか期待しちゃいますね★
ババンバさんは一瞬だけ顔を出してくれました。
都内で行われた妖怪講座の話を聞きたかったのですが、残念無念(ノД`)。
全体的に付喪神全般の話が大半でした。その中で「もしも自分が付喪神だったら…」の意見を中心とした内容から紹介します。
ゲーム好きのkojiさんからは「自分がなるならゲームの付喪神」とありました。
ずっと遊んでくれなくなったホコリを被ったゲーム機やゲームソフトが付喪神化する…ちょっとありそうですね。
全生庵で開催された人形劇の付喪神さん
電子機器はなかなか現代ならではですが、それなら政府などの重要機関のサーバが付喪神なったら…と何やら壮大な展開になりました。自分で言っておきながら一番ヤバイやつだと思いました(;´Д`)。
それから、PCの操作するマウスであれば可愛い、リモコンは地味に困る、など。それと、世界中の時計が妖怪になったら…という話もありました(また壮大に)。
それから絵巻にあるような百鬼夜行の参加してみたいな、と個人的に思います。
「自分が鍋や釜というのは嫌」という意見もありましたが、付喪神を現代ならではの物に当てはめてみるのもなかなか面白いですね。身近な道具への愛着も自然と沸くかも知れません。
ちなみにぶっさん(ブラックエキスプレス氏)は300系のぞみ新幹線の付喪神だそうです。
もの凄い偶然なのですが、この日はちょうどドラえもんでなんと付喪神をやっていたらしいです!
「百鬼線香」という道具を使って物に魂を宿らせるらしいです。ドラえもんポケットにそんな怪しげな道具が入っていたとは予想外ですね(笑。
それからお題に付喪神ってことなので、雪風さんが京都の一条妖怪ストリートの写真をUPしてくれました。
琵琶の付喪神の写真を上げてくれましたが、絵巻を見ても付喪神や道具の化け物は、当時の人たちの身近な物が描かれていて興味深いですね。
大将軍神社の写真も上げてくれました。陰陽道の星辰信仰が縁起のようです。付喪神とは直接関連無さそうですが、京都らしいですね。
それと、「朧車」は付喪神だっけ?という話もありました。
また、現在崇福寺に所蔵されている付喪神絵巻の冒頭にある「百年に一年たらぬ付喪神」についても話しました。
兵主部さんによれば、元々は伊勢物語の在原業平が詠んだ歌が元ネタだという事でした。
百年に一年たらぬつくも髪我を恋ふらし面影に見ゆ (伊勢物語より)
こちらは古道具ではなく、100から1引いた「九十九」。長く年を重ねた白髪を指しているようです。
長く年を重ねた存在を総じて「九十九」と呼ばれることがあり、そこから「付喪神」という名が付けられたのでしょうかね。
さらに、いつもの兵主部さんとの居残りタイムではkojiさんも交えて「付喪神絵巻」のメインテーマである非情成仏について掘り下げて話しました。
その後のアニミズム的な信仰と結び付けれらた原因やいきさつについて、あれこれ意見を出し合いました。
この辺の話も楽しかったので出来れば詳細書きたいのですが、以降の報告がたまってしまっているので省略させて頂きます(ノД`)。
纏めると、付喪神の起源は
「草木・器物・石などすべてが成仏できる」
という仏教の教えを広める為のものであったが、時代が進み色々な層に広まるに連れて、アニミズムの概念や物を大事にする精神が加えられて今に至った感じだよねー、ということでした。
蝦蟇令嬢とカロリーヌちゃんの違いについて議論がありました(鬼太郎のコミックやアニメに登場したモテモテの女性たちです)。
蝦蟇さん(蝦蟇仙人氏)が奇声を発したり、仙界に行ったりしてました。
大妖怪展など、夏は妖怪イベントがありすぎて死ぬって話もありました。
最近、ユリイカや文化系雑誌に妖怪が取り上げられていて、文化的に認められてきているんじゃないかっていう話もしました。そこから今後の妖怪学についてもあれこと話しました。
その流れで、現代の都市伝説の分野で不思議なもの全般に「オカルト」という言葉が使われるのはちょっと混乱するって話もしました(混乱するのは私だけのようですが)。
「オカルト」と言われると、妖怪とか都市伝説とか関係ない西洋全般に広まった神秘学のことだと、先入観で思ってしまうのす。困るんですーーーーーー(ノД`)!←一人の妖怪萌えの主張
失礼しました(;|| ̄▽ ̄)。
それときゅうりの食べ方。最後にはガスーやタイの精霊について盛り上がりました。
「もしも自分が付喪神だったら?」というお題でしたが、付喪神そのものがメインとなりました。
現代の道具で当てはめたり楽しい話題から、その起源となる仏教的要素や時代とともに訪れた変容というディープな話題と、ネタは尽きませんでした。