定期チャット会でどんな話をしているか…
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開催日 | 2016年6月24日(金) |
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お題 | 妖怪普及の偉人たち |
参加人数 | 4名 |
参加メンバー (敬称略) | ババンバ、 兵主部、 koji、 しろた |
参加頂いた皆様 有難う御座いました
ここのところ、柳田国男や井上円了など歴史上で妖怪普及のに貢献した人物がよく話題になっていたので、お題にして思う存分話してもらいました。
古参(失礼)の常連メンバーが不在でちょっとドキドキな感じでしたが、人数が少ない分それぞれの妖怪観を話し易かったのかな?という印象でした。
最初にババンバさん兵主部さんとしろた3人でお題について話しました。
まず、多くの人・特に現代では多くの分野の人が色々な形で携わっているよねってなりました。
具体的には、
・鳥山石燕・井上円了・柳田国男・恋川春町・小泉八雲
wikipediaより
近年・現代では、
・江馬務・藤澤衛彦・南方熊楠・宮田登・常光徹・水木しげる・小松和彦・京極夏彦・松谷みよ子・山口敏太郎
(敬称略)
が挙げられました。
文学者では、芥川龍之介・泉鏡花・尾崎紅葉も挙げられました。
その中で、「外国人から見た日本」という独自の視点を持った小泉八雲氏が注目されました。
一度、故郷で信仰のあり方に懐疑を持ちながら、日本で仏教に傾倒していき島根に来てから地元の神社を参拝してからは神道に興味を持ち始めた。
それから、江戸の文化の素晴らしさに気が付いていたこともとりあげられてる、という意見もありました。
このことから、日本の信仰あり方そのものに傾倒していった事が伺えるかな、と思いました。
また、黄表紙についての書籍を出したアダム・カバット氏もまた外国人からの視点だよねって話でした。
さらに、東方プロジェクト製作者のZUN氏も話題になりました。
東方に詳しいババンバさんによると、なんでそんなに宗教や妖怪の知識あるの?ってぐらい、妖怪ネタを漫画やゲームに盛り込んでくるらしいです。
どうも東方を知らないのはしろただけみたいでショッキングだったのですがこれが、世代という奴でしょうかね(;´Д`)。
河童や山童、小泉八雲がモデルの妖怪が出てくるらしいです。
ちなみに、同人ショップかネット通販で購入するPC用のソフトでプレイ出来るみたいですよ。
この日はアニメ「うしおととら」が最終回で見逃せないため少し席を外しましたが、その間kojiさんが来てて水木しげる氏を挙げてくれていました。すみません(;´Д`)。
漫画・アニメという新しい分野で老若男女へ普及させた功績が偉業だと言うのは、妖怪萌えなら誰もが納得することでしょうね。
最後の兵主部さんとの居残りタイムで、学問としての民俗学が自己完結になってしまって一般の人たちに認知されていないんじゃないかって話から始まり、「ユリイカ」などの文化系雑誌に取り上げられ小松和彦先生を中心として、娯楽の世界だけではなく民俗学の要素を含んだ「妖怪学」がやっと陽の目を見るようになった…といった話もしました。
お題以外では、ババンバさんが自身の妖怪観を語ってくれました。
妖怪を信仰と結びつけ、信仰が強くなることで妖怪への恐怖(「畏れ」の事かな?)となるとの事です。
また、妖怪信仰の背景には日本の「1、アニミズム」「2、多神教」「3シンクレティズム」があると話してくれました。機会があればこちらも掘り下げてお話ししてみたいですね^^。
(ここでの「信仰」は、一般的に言う「認知」に近いものだそうです)
それからkojiさんが、「○○さんが異界に旅立ちました」のメッセージを出すために再起動とか頑張ってました。
後は鬼の起源にについて、知る人ぞ知る伊豆極楽苑の地獄の再現のパノラマ、飛頭蛮について話しました。
人数がいつもより少なめでしたが、その分一人一人がじっくり語れたかも知れません。
こんにちの妖怪普及は大まかに「民俗学・妖怪学」からと「娯楽・二次創作」からなるものに分かれる。主流となっているのは時代の最先端の分野が担う「娯楽・二次創作」からで、「妖怪学」はやっと世間から認識されてきたんじゃないか?といった感じでした。