定期チャット会でどんな話をしているか…
気になる(?)内容を月ごとに閲覧出来ます
開催日 | 2016年2月26日(金) |
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お題 | 妖怪に興味を持ったきっかけ |
参加人数 | 9名 |
参加メンバー (敬称略) | ババンバ、 ブラックエクスプレス、 ?、 蝦蟇仙人、 兵主部、 みけねこ、 ひだまりこたつ、 しろた |
参加頂いた皆様 有難う御座いました
「妖怪に興味を持ったきっかけ」は定期茶会を始めた頃に一度お題にしてましたが、新たに常連さんが増えたので改めて聞いてみたいなって思いました。
Twitterで相互フォローさせて頂いたババンバさんが初参加で来てくれました!熱心に妖怪研究をされているので、妖怪萌え話がたくさん聞けそうですよフフリ。
ねこ(みけねこ)さんは、一瞬だけ顔を出してくれました^^。お名前だけ掲載させていただきます。
参加人数は9名となり、賑やかな茶会となりました。
初参加のババンバさんは、中世ファンタジーが舞台のRPGが元々好きだったため、妖怪のような世界観が自然と好きになったのかもと話してくれました。
その後、東方Projectから妖怪に興味を持ち勉強するようになったとのことですが、参加者のうち少なくとも二人がテーブルトークRPG(テーブル上でダイス判定&会話で進めていくRPG)経験者であったりするので、ゲームでファンタジーの世界に慣れ親しんでいると不思議世界の住民である妖怪に興味を抱きやすいのかも知れませんね。
それから、「学校の怪談」「怪談レストラン」が話題に上りました。
なんだか世代の違いを感じましたが、1990年代、2000年代あたりの妖怪ブームやホラーブームの一端を担うほどの人気だったとか…です!
トイレの花子さんにこっくりさん。学校は児童・先生が校舎に集まり、関係者以外の出入りが少ないある意味閉鎖された世界。感受性の強い子どもたちが時に悩みや不安を抱く学校という空間は、怪異が起き易い場所でもあると言えましょう。
また、怪談レストランはまた数々のお化けの話・民話を手がけている松谷みよ子さんが携わっており、どちらも当時の小学生を震え上がらせたのだと思います。
松谷みよ子さんが亡くなって間もなかったのがあり、哀悼の声もありました。
蝦蟇さんが離脱する前に、妖怪が好きになったきっかけは昔テレビで朗読していた「稲生物怪録」と言うと、
しろた「わぁ!稲生物怪録(゚∀゚ )!」
?さん「おぉ!稲生物怪録(゚∀゚ )!」
兵主部さん「結構珍しいパターンですかね?」
ちょっとした興奮がありました。
一人冷静だった兵主部さんは、化野燐氏・京極夏彦氏の小説の影響を受けたと、後のよろずノ掲示板では寺田寅彦の「化物の進化」について投稿してくれました。
妖怪に興味を持つきっかけについて重要な人物を忘れていました。寺田寅彦も私が妖怪に興味を持つきっかけだったのです。「化物の進化」は衝撃的でしたね。(よろずノ掲示板より)
それから、最初は恐竜・古生物が好きでUMAやUFOといった分野にオカルト的な関心が広がっていったところで水木先生の絵に出会い妖怪に辿りついた。という話もありました。
漫画だったりゲームだったり小説だったり朗読だったり民俗学だったり、妖怪にはまる入り口はたくさんあるんだなと思いました。
同じ入り口だったとしても一人一人話を聞いてみると、入り方も動機も様々で面白いですね。
その中でも、現代的な二次創作が入り口となっているケースが多く、現代の妖怪の浸透・発展に恩恵をもたらしているといっても過言ではないと思いますが、いかがでしょうか?
お題以外では、「妖怪がいるかいないか」を追求するかどうかという議論になりました。
あまり意識していなかったのですが、ハテナさんの話によると民俗学の世界では妖怪探求に「いる・いない」を持ち込むことが異端のように扱われることがあるみたいです。
民俗学者 柳田国男の思想の流れだろうって話でしたが、古くからある民俗学界の確執のようです。
私自身「妖怪がいる・いない」には興味が無く、個々の妖怪を信じるようになった過程や背景にいつも目が行ってしまいます。ただ、同時に信じた人たちがいたからこそ一つの伝承が生まれる訳だから、真剣に「いるんだ・いないんだ」って言ってる人たちを否定したら成立しないのでは?と思います。
また、「両者がお互いの探求・研究を尊重しあえたら最高」というコメントも戴きました。
もう一つ。井上円了の妖怪学や他に柳田氏・折口氏・佐々木喜善氏などの民俗学者・妖怪学者の人間関係や人物像の話でも盛り上がりました。
妖怪だけでなく、妖怪や民俗学の創始者・広めた人物にも関心が高いみたいで盛り上がってよかったです。
他にはキムチ談義。擬人化や付喪神。江戸の河童が話題になりました。
キムチは深夜に食べてはいけません。皆にそう伝えたい。
妖怪萌えワールドに足を踏み入れるきっかけは十人十色だということが分かりました。
その中でもゲーム・アニメなどの最先端の創作物は、現代の人たちの精神に妖怪を浸透させていったんだなーって思います。
妖怪の創作・キャラクター化は従来の民俗学では取り入れるべきではない分野かも知れませんが、これからの新しい妖怪の在り方としてを受け入れていくべきかなーと思いました。