定期チャット会でどんな話をしているか…
気になる(?)内容を月ごとに閲覧出来ます
開催日 | 2015年2月27日(金) |
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お題 | 化ける |
参加人数 | 6名 |
参加メンバー | 雪風さん 蝦蟇仙人 ブラックエクスプレスさん 囲炉裏さん どすこいさん 館主しろた |
参加頂いた皆様 有難う御座いました
2月のお題は「化ける」。
付喪神マニアのブラックさん(通称・ぶっさん)が登場た所で、しろたが11日に見に行った付喪神の人形劇や会場となった東京・谷中の話をしました。
付喪神の人形劇 ブログ記事
現在、岐阜県の崇福寺というお寺に所蔵されている「付喪神絵巻」を元にアレンジさせた本格的な人形劇でした。
元のストーリーも人々に棄てられ→その復讐をしていた付喪神が最終的に成仏する展開であった。
「物に霊が宿るアニミズム的要素だけではなく、仏教的要素もあるんだね」って話でした。
付喪神絵巻の人形劇を行った谷中全生庵
付喪神の話は尽きることなく、瀬戸大将(瀬戸物の付喪神)や参加メンバーの中では白うねりが人気でした。
付喪神は物を大切にする精神なので、子どもたちにも伝わって欲しい。という意見もありました。
更に海外で伝承のある精霊「ジニー」・「ジニヤー」。
それと鬼太郎に出てたドラキュラ伯爵が話題になりました。
付喪神の次は、動物の「化ける」話になりました。
仙人が、がぶその懐かしい知り合いのに化けて食べ物を抜き取る、可愛いらしい怪を話してくれました。
その話を聞いて、釣りから帰る時に「おいてけ~」の声がする本所七不思議の「おいてけ掘」の怪を思い出しました。
(正体がタヌキという説があったので、人間の獲った魚を脅して横取りするイメージがあった)
それから、化ける動物として代表的な狐と狸の話になりました。
・騙される側の人間が一枚上手だった「まんじゅう怖い」の狸。
・饅頭と思わせ馬の糞を食べさせる狐。
改めて狐と狸を比べると、狐は美女に化けたり優雅な印象ですが狸はどこか愛嬌がありますね。
(馬の糞の怪異は狸のケースもあるのかも?って話でした)
ここで、話題に出た狸と狐の怪を掛け合わせた様なブッさんの衝撃的なフェードアウトがありました。
ブッさん曰く 「あれ以来饅頭はトラウマさ(;^ω^)」
内容は想像にお任せします★
狐は稲荷の使いとして知られており・狸の怪異は山岳地帯のみならず江戸にも広まっていて、暮らす人々にとって最も身近で神聖な存在であるからこその、狐狸の妖怪変化はなせる業なのかも知れません。
あと、現代の心霊・妖怪の話もありました。
神隠しや大蛇が人間の妻に化けるなどの民話が聞くような体験談が現代にもあるのは、少し驚きました。
また、久々のどすこいさんの登場で「おまもりひまり(おまひま)」の話もありました(笑。
5期座敷わらしもストライクらしいです。
最後にお酒の話題になり、延々と酒呑童子の話をしていました。
源頼光ら四天王と対峙した酒呑童子の正体は抵抗した土着の豪族ではなく、当時「足利直義からの殺害を逃れるために大江山に移り住んだ護良親王(もりながしんのう)ではないか」という説を雪風さんが話してくれました。
また、護良親王の祭られている神社には「獅子頭」と呼ばれるお守りがあり(HPに戦の時に兜の中に獅子頭の小さなお守りを忍ばせていたとあります)、こちらの獅子はなんとなく鬼に似ており、更に獅子は古代インドに由来を持つとされています。
インドの神話には鬼神が登場するみたいですが、護良親王・古代インドに由来を持つ獅子頭・そして酒呑童子。興味深い共通点と言えるかも知れません。
護良親王を祀る鎌倉宮HP
それからインドの鬼神繋がりで、鬼子母神と山姥の言い伝えが酷似しているねって話もしました。
日本で子育て・安産の神として御馴染みの鬼子母神は、
「人間の子どもを自分の赤ん坊に食べさせていたが、後に仏に諭され人間の子どもの守り神なった」
という逸話がありますが、山姥にも酷似したエピソードがあるそうです。
しろたには歴史の複雑な話は難しいのですが、逆賊になった人物・鬼を祀る習慣は日本全国に広まっており、これは自らの共同体から外れたものを排斥するだけではなくそれを尊ぶ精神が根付いているのだと改めて思いました。
今月のまとめ
「化ける妖怪」というと、付喪神や狐狸などの動物系の怪異をだいたい思い浮かべるようです。
最後に話した酒呑童子を中心とした鬼の話は歴史の勉強になりました^^。