定期チャット会でどんな話をしているか…
気になる(?)内容を月ごとに閲覧出来ます
開催日 | 2015年1月30日(金) |
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お題 | コラボ企画 冬の怪奇体験談 |
参加人数 | 5名 |
参加ゲスト | 戸神重明先生(実話怪談作家) 戸神重明ブログ 月蝕怪談 |
参加メンバー | 雪風さん ブラックエクスプレスさん ?さん 白うねり岸山さん 館主しろた |
参加頂いた皆様 有難う御座いました
今回は待ちに待った(?)特別コラボ企画「冬の怪奇体験談」です。
同年の8月に行われた怪奇体験談が好評だったため、「怪奇体験談リターンズ」と相成りました(`・ω・´)。
前回同様、ゲストの怪談作家の戸神さんから一話頂き、
参加者が語り手となり一人一人順番に自身の怪奇談を話していただきました。
今回はとある夫婦がドライブに行った時のエピソードを話して頂きました。
海沿いにある駐車場で車内で仮眠をとっていたら金縛りに遭い、夫は不気味な物音を聞き、妻はずぶ濡れの異様な姿の女性と見たという・・・・
夫は音で聞き。妻は視覚で見。夫婦の共同作業的な怪異でした。
戸神さんによると、「おそらく、見える体質の人と聴こえる体質の人それぞれの体験で同じ霊を見たのではないか」って事でした。
更にこの場所は、海流の影響で過去に事件の被害者や事故の犠牲者・自殺者などの遺体が何度も漂着している場所らしいです。
更にもう一話サービスをしてくれました。
体験者の女性が小学生の時。日が暮れてからお使いで長ネギを買いにいった帰り道。
舗装されていない一本道で「ああ、食べてしまいたいなあ!」と真後ろから老婆の声だけがして、誰もいないのにネギが真っ二つに切断される。
彼女が自宅へ駆け込んだ後、母親が残りのネギを拾いに行ったが切り刻まれてバラバラになっていた、という日本の民話を思わせる体験談でした。
更に狸の言い伝えの多い高知県でも体験談という事なので、狸の怪異に結びついて妖怪好きの参加メンバーは大興奮でした。(私だけかも知れないけど)
他に、
谷啓さんが9月11日に亡くなる前日に谷啓さんの顔が脳裏に浮かび、「あの人も亡くなってしまったなあ・・・・」と思ったという戸神さん自身にによる虫の知らせとも言える不思議な体験談もしてくれました。
予定よりたくさんお話して頂いて、有難う御座いました。
ここから参加者による怪奇談がスタートです。
まずは参加者のプレッシャーを取るために、ろくな怪奇体験の無いしろたが1番バッターです(一番目は正確に言うと戸神さんですが)。
公園で日常的にやっている自然と一体化をしていた時に、突然不思議なタイミングで話しかけてきたおじさんがいたので、そちらを語らせて頂きました。
雪風さんは京都の町家旅館に泊まったときの体験を話してくれました。
滞在中。変な夢を見たり、神社で不気味な感じがし、不思議な音を聞いたり、得体の知れない「何か」を感じたそうです。
正体の掴めず得体の知れない怪異は「鵺」や「イツマデ」の様な京の妖怪を連想させますが、
現地でそんな体験が出来るのは妬ましi…じゃなった羨ましい限りです!
ブッさんことブラックエクスプレスさんもハードな怪奇談をお持ちでした。
夜、トイレで目が覚めたら不思議な音と窓全体に赤い紫の光が窓全体に広がっていた。
やがて音も光も消えたのですが、再び床に入り電気を消そうと天井を見たら・・・・
そこには天井いっぱいに巨大な顔があった(いた?)そうです。
ハテナさんは夏の寝息の怪の続きを話してくれました。
寝息の怪とは、ハテナさんが幼少の頃過ごした家で起きていた「就寝の時、床につくと枕の奥底から寝息が聞こえる」という不思議な体験です。
寝息の怪は新居に引っ越した先でも続いたそうです。その怪異は家族全員が同じような体験しているそうです。
それがある日、訪ねてきた母の知人に怪異の話をしたら寝息が一切聞こえなくなり・・・・
その数ヶ月後に知人が訪れ、知人の家でも聞こえるようになった事を知ったそうです。
その後もハテナさんの家で寝息は聞かなくなり、寝息の霊が今どうなっているか分からないそうです。
当日は聞き手としての参加でしたが、後日掲示板に怪奇談を投稿してくれました。
内容をそのまま掲載します。
以下、コピペ
「霊に呼ばれた話し」
小学1年生くらいの頃、母と近所のおばの家に行きました、みんなと茶の間でワイワイ楽しかったのですが、何故か廊下の奥にあるおばの部屋が気になります!
前々から暗い部屋で嫌なイメージがありました、行きたくはないのにどうしてもその怖い部屋に入りたくなり、とうとう入ってしまいました!
電気をつけたいのにつけたくないと言うおかしな心理で暗い部屋の中でじっとしていると今度はそこにある窓が気になり始めました!
その時、直感でヤバい何かくる、と思いましたがそのまま窓を凝視して5分くらい経ちました。
と次の瞬間、その窓はものすごい速さで内窓と外窓が同時に開き、また一瞬で閉まりました。
でもその時見たんです窓の外に真っ黒い人の姿を、後ろも闇なのにそのシルエットがハッキリわかりました。
その真っ黒い顔には切れ長の白い目だけが光っていました。
そのあとは、動く事も叫ぶ事もできずに2時間くらいは金縛りの中で恐怖と闘いました!
そしてやっと母が帰ると向かえにきて帰宅する事ができました。
以上です。
「後日談」
それから10年くらい経ちました!
おば家族はその家から引っ越す事になりました!
そしてなんの因果か、うちの家族がそこで住む事になりました。
母がおばの部屋だった所を自分の部屋として使い始めました。
実は家族のなかで母が一番霊感が強く人の寿命が見える事もあるとか。
でも母は平気な顔で毎日生活していたので気になって聞いて
みた事があります。「その部屋、へんなところはないかい?」すると母は、「窓からよくおじさんが中を覗きこんでるよ」それを聞いてゾッとしました!
その窓の外には塀があり人が歩く道などありません!
窓の高さだって2メートル以上はかるくあります、人が覗きこめるような高さではありません。
やがてこの家からも引っ越して今では更地になっています。
怪奇談の前に戸神さんが、子どもの頃作家になりたいと思うきっかけとなった動物小説の作者・戸川幸夫さんの「戸」と地元県にある山の名前がペンネームの由来だと話してくれました。
やはり、「名」というのは思いが込められる重要なもので、戸神さん自身も「作家にとっては命の一つ」と話してくれました。
最後にはふんどしでした。ナふ!
今月のまとめ
怪奇作家・戸神さんの怪奇談の怖さは、相変わらずでした。
こちらの報告では簡潔に纏める重視で臨場感がナカナカ伝えきれないので、実際のチャット会に参加して体感して貰うのが一番かなって思います。
参加メンバーの怪奇談は、蓋を開ければそれぞれ濃厚な体験ばかりでいつも驚かされます。
怪奇体験とは無縁な者にとっては、全く理不尽ささえ感じます(愚痴かよ)。
よく「信じる」「信じない」の話になるのですが、妖怪はもともと自然への畏敬の念や闇・正体の分からないものに対する恐怖から始まったのではないかと考えています。
時代の流れと共に存在しないものとしてキャラクターとなってきてはいますが、現在「妖怪」と認識されている存在は「いる・感じる」という人たちがいたからこそ成り立っているように思えます。
なので、妖怪館では語り手さんの話は、「感じる人にしか見えない世界であっても事実である」と敬意を持って認識して行こうかなって思います。