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妖怪しゃべり場! チャットの間 魑魅のささやき
魑魅のささやき 2014年11月のチャット会報告

定期チャット会でどんな話をしているか…

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チャット会報告 チャットの間 魑魅のささやき報告内容チャット会報告 チャットの間 魑魅のささやき

開催日2014年11月28日(金)
お題妖怪は怖くなくなった?
参加人数5名
参加メンバー雪風さん 囲炉裏さん 戸神重明さん ゲゲゲのハーロックさん 館主しろた

参加頂いた皆様 有難う御座いました

 しろたが茶室に入室したあたりで隣の建物で火災が起きるという前代未聞のアクシデントが起きました。
 火の手は上がってなく小火(ぼや)みたいなので、ちょっと心配でしたがそのまま続けました。お騒がせしました(;´Д`)。

 皆さん火の元には気をつけてください><、、。

 お題は「妖怪は怖くなくなった」ですが、江戸期ぐらいまでは災害が現実に起こる火事や地震のような災害が妖怪と結びついていたので、怪異(今で言う妖怪)は恐怖の対象となりえた。
 しかし、明治以降それらは迷信とされ災害と結びつかなくなったのが「妖怪が怖くなくった」一つの大きな要因じゃないかって話になりました。

 また、災害を怪異に結びつけるのは、京極夏彦氏の「妖怪のせいにすることで怖くなくなる」、小松和彦先生の「理解しえない現象を妖怪という事にして安心する」という内容を表わしてるねって事でした。
 そうなると妖怪ウォッチは妖怪の本質を突いている…とw

 また、囲炉裏さんが読んだ本に「天狗が木を運んだり倒す音、それが火事の兆し」とあるらしく、天狗の話になりました。
 雪風さんが「蔦天狗」という名前の天狗を小説で見たらしいですが、小説だけのオリジナルかどこかの伝承から来ているのか分からないそうです。参加者一同聞いたことが無く、今昔物語に出ていた事しか分からなかったので

【蔦天狗の情報募集中です】

 以前、怪奇体験のコラボで来てくれた戸神さんが群馬県の天狗の話をしてくれました。

 一つは上野村に伝わる川天狗。川の水面に浮かぶ火の玉をそう呼んでいるそうです。

 もう一つは群馬県沼田市の天狗祭りという祭りがあって、天狗の神輿が出るそうです。
 性神信仰が関係しているみたいで神輿は女性しか担げないというレアなケースです。
 ちなみに群馬は「カカア天下の国」ってよく言われているらしいですよー。妖怪を知ればその土地や人が見えてきますよね★

 天狗の怖さは姿を見せないゆえに想像力を掻き立てられるのと、山の自然そのものの脅威にあるねって事でした。
 途中、鬼太郎の天狗ポリスは怖いというよりイケメンでBLがどうとかの話になって・・・・バチが当たらないか心配です(;´Д`)。
 沼田市に行くことがあればちゃんとお参りしたいと思います。

 それから、日本の西と東の人の言葉の違いの話になって、列島で関東を境に西が弥生の出土が多くて東は縄文の出土が多いよねって話題になりました。
 フグで中毒死したと言われる縄文人の遺跡の話や、戸神さんの縄文へのロマンの語りがありました。私も縄文派ですよーw

 雪風さんが弥生人に関する見解を話してくれました。「和人=弥生人は蝦夷やアイヌの人たちを一方的に侵略したのではなく、文化的に取り入れて自然に同化していった」との事でした。
 更に「日本人の団結力ー家族以外をも大事にする、友人づきあいをするとうい文化からわかると思います。」とも話してくれました。
 その一方で囲炉裏さんから「愛国心は自分も大切にしたいが、それだけに盲目的になったら怖い。日本の良くない歴史にも積極的に目を向けていきたい」という意見も頂きました。

 また、しろたが歴史民俗博物館に行ったとき、アイヌの神々をモチーフにしたスマホカバーなどの生活雑貨・アイヌが題材となった現代アーティストによる催しの紹介を見ました。
 縄文人と弥生人の関係には諸説あり真偽の判断はしろたには出来ませんが、「今実存する異なる人種・文化や宗教を持つ人たちとどう向き合っていくか」も重要なんだなって思いました。

 思わぬところで縄文の話がいっぱい出来て、嬉しかったです\(゜▽゜)/。

 で、終わり・・・・ではありませんw
 話は再び、「妖怪は怖くなくなった」のお題に戻りました。

 ここ数年の間、作品に出てくる妖怪が可愛さ重視で怖くなくなったらしいです。
 マンガ日本昔話は怖い話は怖い雰囲気をかもし出している感じですが、妖怪ウォッチや一番最近の鬼太郎は怖がらせようというのが感じられないって事でした。
 売れること・ヒットさせる事が重要な分野なのでやむを得ない所がありますが、「怖い妖怪はちゃんと怖い方が良い。じゃないと寂しい。」というのが妖怪ファンの心情ですかねー。

 ただ、その時代によって姿や見られ方が変わるのは、そうやって「化けられる=変わり続ける」からこそ「現代まで生きながらえて来た」と捉えているので、しろたはそれほど悲観的には思っていません。

 最後は、囲炉裏さんとしろただけでで妖怪のボカロの話とか動画の話とかを色々してたら、軽く丑三つ時を超えていたので終了しました(;´Д`)。遅くまでお疲れ様でした。

 古くは江戸時代。これまで恐怖や陰鬱であった妖怪絵が一変し→躍動感溢れるどこかコミカルな雰囲気になりましたが、現代の妖怪にも共通している様に感じます。

 またお題に対して思うことは、安全で快適な生活の為に効率化・合理化をしていった現代社会の中で妖怪が現実味を感じなくなっていったのも、「怖くなくなった」理由の一つではないかと思います。
 現代文化の中で妖怪を題材が元になった作品が人気が出るのは、創り物の世界と割り切ったとしてもどこか求めているからなんじゃないかな?とも思います。

今月のまとめ

「妖怪が怖くなくなった」と共通して感じているみたいです。
妖怪がキャラクター化され、現実味を感じなくなったのが大きな要因の一つのようです。
お題以外では天狗や縄文で盛り上がりました。