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妖怪しゃべり場! チャットの間 魑魅のささやき
魑魅のささやき 2016年9月のチャット会報告

定期チャット会でどんな話をしているか…

気になる(?)内容を月ごとに閲覧出来ます


チャット会報告 チャットの間 魑魅のささやき報告内容チャット会報告 チャットの間 魑魅のささやき

開催日2016年9月23日(金)
お題人類みな妖怪
参加人数4名
参加メンバー
(敬称略)
雪風、 ブラックエクスプレス、 兵主部、 しろた

参加頂いた皆様 有難う御座いました

8月に引き続きまたまたトラブル発生。
開催日である最終金曜日を一週間前と気付かず告知してしまい、一週間早い定期チャット会となりました。

大変申し訳御座いません。

いつもよりも参加者が少なめで、妖怪による世界平和についてのんびりおしゃべりしました。(日にち違うのに気付いてなかったらどうしようと思いつつ…)

人類みな妖怪」は、妖怪館で提唱しているキャッチフレーズです。

妖怪館定期チャット7月イメージ

日本の妖怪や民間伝承は世界の国々で共通しているものがあるので、
「世界は妖怪で繋がっている。この事実を広めて世界平和に繋げよう!」
という壮大な試みです。

せっかくなので、妖怪による世界平和をここで語ってみるのも良いかなと思い、お題にしてみました。

チャット会報告アイコン妖怪による世界平和

ぶっさんから、「ひっそりと人里離れた場所で暮らす妖怪って結構いるから、世界平和を好むタイプが多い気がする」とコメントを頂きました。

「世界で共通している伝承」という事で、雪風さんがインドから日本に渡ってきた夜叉(インド神話ではラクシャーサ)を挙げてくれました。
日本だけではなく唐(現在中国の一部)にも伝わっているそうです。
インドではラクシャサ、夜叉の漢語はイェシャ、日本語でヤシャと呼ばれるそうです。
「夜叉はだいたいもとの形で入った、つまり共通しているということで、ある意味妖怪を通じての平和でしょうね」とコメントを頂きました。

また、鬼は中国から死霊と言う意味合いで日本に伝わって日本独特の祓いの概念などが結びついて独自に変容したのなので、「ルーツとして繋がっているのではないか?」という見解を話しました。
それに対して、「鬼に関しては、夜叉と違い意味合いそのものが変容しているのでルーツとは言えない」と意見が分かれました。

世界で共通した特徴を持つ妖怪として、中国から渡ってきた九尾の狐も挙げてくれました。
九尾の狐である玉藻前が中国では妲己であったという逸話は広く知られていますが、その元はインドでジャッカルの化け物でジャッカルのいない中国で狐になったという事でした。また、中央アジアやエジプトにも猫の化け猫がいるとも話してました。
元の文献などの話はありませんでしたが、エジプトでは猫の神さまやジャッカルの神様がいることもあり、そこの地域での身近な動物が神になったり、あやかしになったりする事が分かりますね。

身近な存在に神聖を感じたり・畏れを抱くのが世界共通ということであるなら、まさに「人類みな妖怪」と言えるのではないでしょうか。

それから、アニメ鬼太郎の4期では戦っても後で和解するケースが多かったようで、他の時期の鬼太郎と比べると平和的で説得力のある内容だったという話もありました。

チャット会報告アイコン妖怪と平和の関係性

「妖怪による世界平和」とは別に、妖怪と平和の関係性についての話もいろいろ出ていたので分けて紹介します。

雑誌「怪」の京極氏の記事で「平和な世になるほど妖怪は流行る」的な記事があったという話がきっかけで、平和で安定した世の中になればなるほど現実からかけ離れたキャラクターとしての妖怪が一人歩きしていくのではないのか?という展開になりました。

例えば、庶民の間で経済と結びついたキャラクターとしての妖怪が世に出た(石燕や黄表紙など)江戸時代。経済成長もしていて平和な時代だったと言える、というコメント。
また、水木しげるとブームも高度経済成長期との繋がりもあるかも、というコメントもありました。

更に、妖怪ウォッチブームが記憶に新しい現代でも妖怪を題材として二次創作が多くある事実は、日本ではまだ平和が維持されていることを示されていると言える知れませんね。

対して、民俗伝承の妖怪は、集落の言い伝えでは神隠しの原因だったり、疫病を広める存在だったり、説明のつけられない不幸と呼べる実際の現象と結びついて生まれていった。
安定した社会より死が身近であったり、危険と隣りあわせで不安定な社会の方が、妖怪を身近に感じやすいのかも知れません。
一方、戦国時代や第二次大戦の辺りの妖怪談はあまり聞かない、という意見もありました。あくまで傾向という事でしょうか。

それから、妖怪が生まれるには何より程よい暗さと自然との接触が必要という意見もありました。
夜にも明かりが増えて自然の暗闇が消えていく・土地開発で自然との接触が減る・人々の安心が保障される…時代が進む事で様々な条件が重なり妖怪を肌で感じなくなった、と言えるのではないでしょうか。
その中でもキャラクターとして一人歩きしてしまうのは人々が求めているからで、それは民俗や農村など日本古来の要素への懐かしさから来ているだろう、って話になりました。
くねくね・八尺などの最近の「ネットロア」も大都市ではなく田園や古い農村が舞台である事も共通しているという指摘もありました。(2CHなどのネット世界での噂を発祥とする「ネットロア」をお題にしてみても楽しそうです)

何度も話していたので茶会では割愛しましたが、私自身は人が先祖から受け継がれている原始的な信仰から来ていると考えます。
こちらは、茶会内で意見が分かれる所です(確かw)。

他にも「キャラクターとして」の妖怪の傾向の話がありました。
妖怪がヒーローとして活躍するのは平和な時。やはり、「現実性が薄れた存在であるから」という見解のようです。
僧侶系妖怪も、戦時より比較的時間がある平時のときにに多発するらしいです。

現実味を失った今、人々が抱く過去や原始への思い、もしくは原始的な命そのものへの信仰を投影する存在となった妖怪。
そして過去、現実性を持って日本の閉鎖された社会に存在していた妖怪は、世界中の伝承と共通するケースが多くある。

今回のチャット会では、こんにちの妖怪文化は世界・人々を繋ぐものであることが改めて認識できました。

チャット会報告アイコンお題の他。白い恋人やら日本刀やら

お題と関係ない話は、

・白い恋人と黒い容疑者
・人狼やクトゥルフのTRPG
・宗教の視点から見た妖怪についてあれこれ
・妖怪譚や鬼の話に出てくる刀
・付喪神の由来や仏教や道教との繋がりについてもあれこれ
・↑の流れで陰陽師、安部晴明についても話してました

今月のまとめ


館主のミスで週がいつもと違ってしまったにも関わらず、気付いた皆さんが集まってくれてなんとか開催できました。

世界に共通する日本の妖怪について興味や造詣がある参加者の話も聞けました。
こんにち現実味の薄れたキャラクターとしての妖怪は、過去や原始への思いもしくは原始的な命そのものへの信仰が込められており、世界中の人たちとの繋がりとなる存在であることを再認識しました。


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